RSKバラ園は、岡山県岡山市北区に位置するバラ科植物を中心とした植物公園です。1974年に開園し、現在はRSKサービスによって運営・管理されています。このバラ園は、RSK吉備ラジオ送信所の電波緩衝地として設立され、送信所を取り囲む形で整備されています。
RSKバラ園は、RSK吉備ラジオ送信所を中心に、半径約100メートル(直径約200メートル)の同心円状に花壇と遊歩道が広がっています。そのため、送信所を至近距離で見学するには、バラ園内に入場する必要があります。RSKバラ園とRSK吉備ラジオ送信所は、お互いにランドマークとしても機能しています。
バラ園への入り口は「正面口」「南入口」「広場口」の3つがあり、広場口の内部には「こども広場 ちびっこアスレチック」とドッグランが併設されています。正面口は団体客が設定されている場合や、無休シーズン期間中(4月から6月、および10月から11月)を除き、通常は閉鎖されています。通常の運営日には「南入口」または「広場口」からの入場となり、車椅子利用者にはバリアフリー対応の南入口が推奨されています。
RSKバラ園では、約450品種・15,000株の植物が展示栽培されています。以下に季節ごとの代表的な植物とその見頃をご紹介します。
早春の風物詩として定着した冬ボタンと、それを優しく包み込むように咲く150株の梅が見どころです。日本の風情が感じられる季節です。
春本番を迎え、RSK広場や園内に咲き誇る100本の桜と、鮮やかに咲き始めるチューリップが春の訪れを告げます。
中国ボタンの大輪と、色とりどりのボタンが花壇を彩ります。また、東の藤棚では白と紫の藤、西の藤棚ではノダナガフジ(六尺フジ)が見頃となります。
RSKバラ園の主役であるバラは、450品種・12,000株が揃い、豊かな香りとともに美しく咲き誇ります。春と秋の二度楽しめるバラの見頃は見逃せません。
バラの一番花が終わった後は、150品種・15,000株のハナショウブが続きます。八つ橋や四阿(あずまや)もあるショウブ園を散策しながら、その美しさを堪能してください。
梅雨の時期には、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、カシワバアジサイなど、雨に映えるアジサイが日陰の小径に沿って群生します。しっとりとした風情が楽しめます。
ロックガーデンは、高山植物をイメージした山野草のコーナーで、四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。
寒空の下で可憐に咲くクリスマスローズは、原種や交配種が揃い、その美しさが冬の訪れを知らせてくれます。