岡山県の南東部、兵庫県に隣接するこのエリアは、県庁所在地の岡山市や日本のエーゲ海とも呼ばれる牛窓(うしまど)がある瀬戸内市、備前焼で有名な備前市などがあり、観光地としてとても魅力的です。
岡山市には、水戸の偕楽園、金沢の兼六園とともに日本三名園に数えられる後楽園があり、外せない観光スポット。後楽園は、江戸時代に藩主だった池田氏(池田綱政)が創建、元禄13(1700)年に完成した池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)で、東京ドームの約3倍と広大な敷地を有しています。
完成当初は岡山城の後ろに築庭されていたことから御後園(ごこうえん)と呼ばれていました。四季折々の美しい表情が楽しめますが、特に秋の紅葉時期はライトアップもあるのでおすすめです。
他にも、岡山城や犬島、吉備路周辺の吉備津神社などの観光スポットがあります。
さらに、例年2月の第3土曜日に西大寺で行われる会陽(えよう)、つまり裸祭りは、全国的に有名な観光イベントです。
一方、グルメとしてはマスカットや白桃などの果物が全国でも有名で、旬の時期には果物狩り体験やスイーツも楽しめます。フルーツパフェの街おかやまとしても近年知られるようになってきました。
牛窓がある瀬戸内市は、岡山市の東に隣接しています。内陸にある長船町は、備前長船(びぜんおさふね)と呼ばれる刀剣が生産されてきたことでも有名で、備前おさふね刀剣の里・備前長船刀剣博物館は刀剣専門の全国的にも珍しい博物館です。
瀬戸内海に面した港町・牛窓は、地中海を思わせる風光明媚な観光地。牛窓オリーブ園は多島美を一望できる牛窓のシンボル的な観光スポットで、恋人の聖地にも認定されています。園内にある幸福の鐘はデートで訪れた際にはルートに加えるべき。絶品ジェラートも外せません。
さらに、港町牛窓では名物魚であるサッパ(ママカリ)がよく獲れます。岡山の郷土料理・ままかり寿司やママカリが乗った備前ばら寿司は、牛窓に限らず岡山県を観光の際はぜひ食べて欲しいご当地グルメです。
備前市は、瀬戸内市のさらに東隣、岡山県の東端にあり、兵庫県赤穂市と接しています。備前焼の産地である伊部(いんべ)や、江戸時代に岡山藩が庶民のために開いた閑谷学校(しずたにがっこう)、八塔寺ふるさと村、五味の市など見所がたくさんあります。
岡山の代表的な味覚の一つ、牡蠣の養殖は日生(ひなせ)が有名で、この日生の牡蠣が入ったお好み焼きである日生のカキオコは、シーズンであればぜひ食べてみて欲しい一品です。五味の市では、カキフライソフトという変わり種ご当地ソフトクリームも有名です。
本殿・拝殿は、後光厳天皇の命を受けた室町幕府3代将軍足利義満によって造営された、豪壮かつ優美な比翼入母屋造りの国宝建築。全国で唯一の吉備津造りという建築様式を採用しており、本殿の大きさは出雲大社本殿、八坂神社本殿に匹敵します。 本殿から続く総延長398メートルの廻廊は、歴史を感じさせる美しい建造物。吉備津彦命は、桃太郎伝説の原型となったとされます。境内には、桃太郎伝説にちなんだ様々なスポットがあります。 概要 吉備津神社(きびつじんじゃ)は岡山県岡山市北区吉備津に位置する神社です。式内社(名神大社)、備中国一宮として知られており、旧社格は官幣中社で、2023年(令和5年)現在は神社本...»
後楽園は、岡山県岡山市北区に位置する日本庭園であり、日本三名園の一つとして広く知られています。この庭園は、江戸時代初期に岡山藩主・池田綱政によって造営され、元禄文化を代表する庭園として、国の特別名勝に指定されています。面積は14.4ヘクタールに及び、広大な敷地内には多彩な風景が広がっています。 ミシュラン三つ星の評価 後楽園はその美しさと歴史的価値から、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星にランクされており、海外からの評価も高く、多くの観光客が訪れる場所となっています。 後楽園の歴史 築庭の経緯 後楽園の建設は1687年に始まり、1700年頃に完成を迎えました。この庭園は、池...»
岡山城は、岡山県岡山市に位置する歴史的な城で、その外観の色から「烏城(うじょう)」という愛称でも親しまれています。この城は、1597年に完成しましたが、戦災で天守閣は焼けてしまったが現在は再建され、内部は展示室となっています。 岡山市の中心部に位置し、北西の隅には焼失をまぬがれた月見櫓が三十一万五千石の往時を偲ばせる姿で建っています。多くの観光客が岡山城の美しい外観と豊かな歴史に惹かれて訪れています。 ...»
岡山市内を中心に食されている一般的な”岡山ラーメン”の特徴は、鶏ガラと豚骨しょうゆのスープが主流で、ベースの出汁は鶏ガラや豚骨以外に、魚介類からとっている店もある。麺に関しては、縮れ麺を使うことはほとんどなく、細~中細のストレート麺がほとんどだ。岡山県内には、古くから地域に定着してきたラーメンと、町おこしを目的に各地域の特産品などを使った様々なご当地ラーメンが存在する。それぞれ特色のあるラーメンを食べ比べるのも楽しみだ。...»
ご飯をエビなどの具と一緒に炒め、ソース味に仕上げた岡山市の名物料理が”えびめし”。市内にある「ほっかいちばんINDEIRA」のオーナーが修行時代に、東京の老舗カレー店で覚えたメニューを、故郷で再現したのがはじまりだといわれ、それが徐々に広まり、岡山市の代表グルメのひとつになったようだ。味の決め手になるのはソース。ドミグラスソースとケチャップ、カラメルソースなどをベースにして、各店舗が独自の工夫を加えた特製ソースで味わえる。黒褐色のピラフ風ご飯に錦糸卵をのせ、キャベツの千切りを添えたものが一般的だ。...»
「デミカツ丼」とは、キャベツとカツを重ねた丼(キャベツを使わない店もある) にデミグラス・ソースをかけたものである。このカツ丼は、岡山の料理店「味司 野村」の創始者が、東京のホテルで洋食の修行中に考案した。和洋折衷のようなデミカツ丼は「卵とじ」とは違った独特の味わい。ご飯の上にゆがいたキャベツを敷き、その上にトンカツ、そしてデミグラスソースがたっぷりとかかっている。岡山県内でも、いろんなタイプのデミカツ丼がある。...»
美食家で名高い魯山人が愛した備前焼と、国民食のカレーの組み合わせによるご当地B級グルメ。地元の魚介類や果物など、ルーや具材の組み合わせは自由だが、「備前焼の器に盛ること」がこの郷土食の条件だ。現在、市内を中心に、9つの店舗と団体が提供している。梅花の形の器に盛られた野菜カレー、土鍋で食べるスープカレー、シーフードカレー、牛肉をふんだんに使ったカレー、地元産のイイダコを使ったカレーなど、各店でそれぞれ素材や製法、皿にこだわっている。食べ比べも楽しい。...»
どどめせは、炊き込みご飯に酢を混ぜた炊き込みずしで、岡山ばら寿司の元祖といわれている。起源は、鎌倉時代末期までさかのぼるといわれる。当時、町内に「備前福岡の市」の渡しがあり、高瀬舟の船頭の炊き込みご飯弁当に偶然どぶろく(にごり酒)がかかったものを食べたところ、たいそううまかったのが始まりだとか。そして、「どぶろくめし」が「どどめせ」となまって後世に伝えられ、「備前ばらずし」に発展したともいわれている。その味は、素朴な中に独特のまろやかな風味が生きている。...»
豆腐かす、ビールかす、酒かすを飼料にして丹念に育てられた、ジューシーな赤身がおいしい”備前牛”のもも肉からパテを作り、地元、岡山県備前産の新鮮な野菜と一緒にはさみ込んだ“備前バーガー”。特産品のいちじくを使ったデミグラスソースと、スイートチリマヨのダブルソースが絶妙で、“きんかん”のピクルスが味を引き締める。バンズにも、地元の備前米の米粉を使われており、地元産にとことんこだわり抜いたご当地バーガーだ。スタンダードな備前バーガーに、地玉子と本格厚切りベーコンを加えたスペシャルバーガーも要チェックだ。...»
ママカリは岡山地方の呼び方で、関東では「さっぱ」と呼ばれる、体長10~12センチくらいの平べったいニシン科の小魚。海流の流れが速い瀬戸内海下津井沖で、群れを作って回遊している。10~11月の秋祭りが開催される頃が旬となる。調理方法は、ママカリのウロコ、頭、内蔵をとったのち、軽く塩をふって1時間ほどおき、調味料を混ぜ合わせた二杯酢を作り、ママカリを半日から1日つけこむだけ。その味は、あまりのうまさに食がすすみ、つい食べすぎて隣家から飯(まま)を借りてまでもなお食べ続けたという話があるほどで、ママカリの名の由来といわれている。...»
牡蠣の三大産地の一つが岡山県。カキ養殖に適した環境で良質な牡蠣が育つ。牡蠣は別名「海のミルク」とも呼ばれ、蛋白質やカルシウム、亜鉛などのミネラル類をはじめ、さまざまな栄養素が多量に含まれている。どんな料理にも合う牡蠣だが、そんな牡蠣を鍋で頂くのが「かき鍋」。鍋の内側に味噌を土手のように塗り、その中でカキや豆腐、季節の野菜などを煮込んで頂く鍋料理。食べる直前に味噌の土手を崩しながら好みの味加減にする。...»
全国一の生産量(平成20年産農産課調べ)を誇る岡山県特産の黄にら。一般的なにらと品種は同じだが、栽培法に特徴があり、もやしのように光を遮断する軟化栽培で育てられている。そのため、別名“にらもやし”とも呼ばれる。にらの中でも、黄にらは高級食材として中華料理に使われることが多い。一度食べると忘れられないというファンもいるほど、柔らかい食感とほのかな甘みが魅力的な食材だ。岡山に訪れる際は、“黄にらばら寿司”など地元でしか味わえない黄にら料理をぜひ堪能してほしい。...»
日本かぼちゃの代表品種で、昭和初期に「備前黒皮かぼちゃ」として栽培が始まり、同25年頃に最盛期を迎えた。 現在では、牛窓町で主に自家消費用として栽培しているのみだが、一部は地元青空市や商人へ出荷されている。 肉質はやや粗いが、粘質で食味は良く、調理した外観がきれいで味付けしやすいことから、日本料理には欠かせないといわれている。西洋種がほとんどを占める現在では、日本かぼちゃの代表として大変貴重な品種である。旬は7月~8月。 旬 7月 8月 ...»
岡山市南部の干拓地を中心に栽培されており、特に灘崎地区の全国ブランドである”備南の千両なす”。濃紫色で色つや良く、歯切れの良さと果肉の柔らかさが特徴で、高級料亭の食材として人気が高い。主要市場でも、トップクラスの品質と高い評価を受けている。岡山県で生産額の一番多い野菜”でもあるのだ。色、艶、果肉のしまり、揃い、全ての面で他県産をリードしていて、一本の木から約300個のナスを作り出すが、その一個のナスに農家は最低4回手をかける。このマメさが日本一の源である。10月~6月が旬。...»
茹でると繊維状にほどける不思議な南瓜。かぼちゃの仲間だが「金糸瓜」とも呼ばれ、俵型で長さ20~25cm、果重600~800g位で熟すれば外皮は鮮やかな黄色になる。外皮は堅く、肉質は淡黄色で、他の南瓜と異なり「そうめん」の様な細い繊維から成っている。輪切りにして20分位ゆでると、内部より素麺状の繊維がそのままほぐれ、これを冷水に浸し三杯酢などで味をつけ食す。また、あっさり味なのでサラダでシャキシャキの食感を楽しんだり、焼き物、揚げ物にもいい。旬は6月~9月。 旬 6月 7月 8月 9月 ...»
岡山県の桃の中でも最も広く作られているのは「白桃」。白桃は上海水蜜を改良し、明治34年に誕生した品種で、ほかの生産地では見られない白さときめ細やかさ、口あたりで岡山の名産になった。一番の特長は、その上品なまでの白さ。この白さの秘密は、岡山ならではの袋掛栽培である。太陽の光を直接浴びない桃は赤く色づかず、透き通るように白くてなめらかな口あたりとなる。また、桃を傷つける風や雨、虫などからも桃を守り、より美しい桃が育つ。旬は7月中旬~8月中旬。「日川白鳳」「はなよめ」「白鳳」「清水白桃」等がある。 旬 7月 8月 加納岩白桃 浅間白桃の枝変わりとして見つかった早生桃の一つで、果汁が豊富...»
餌となる植物プランクトンが多い等の牡蠣養殖に適した自然環境で、高品質の牡蠣が育つことから、全国でもトップクラスの生産量を誇る「おかやま牡蠣」。朝獲れの新鮮な”おかやま牡蠣”は、潮どおしの良い、清浄な海域ですべて養殖されている。また、適切な漁場利用と衛生面に配慮した品質管理の徹底に努めるとともに、生産終了後は海底清掃を行うなど漁場環境の保全にも配慮。牡蠣は美味なうえに栄養満点、いろいろな料理で楽しめる。旬は1月~2月。 旬 1月 2月 ...»
”ママカリ”とは瀬戸内海周辺地域での呼び名で、一般的には”サッパ”と呼ばれるニシン科の小魚だ。ママカリという名前は、おいしすぎて自宅のご飯だけでは足りず、隣の家から飯(まま)を借りてきてでも食べたいというユニークな由来があるようだ。小さな割に油が多く、青魚特有の臭みが少ないという特徴を持つ。頭とはらわたを落とした状態での酢締めが全国的に有名だが、素焼きにしたものを醤油につけたり、唐揚げなどにしてもおいしい。また、頭と尾をつけたまま開き、中骨をとって作られる姿寿司も人気だ。...»
腹の幅が狭いことから狭腹(さはら)が語源である。若魚である狭腰(さごし)から成長に伴って呼び名が変わる「出世魚」。春を告げるように産卵のために瀬戸内海に入ってきて、冬に瀬戸内海から外洋へ出て行く。岡山県では、真子や白子と一緒に食べる文化があることから、5月頃が旬とされる。味は淡泊でくせがなく、身質は軟らか。料理方法は刺身、塩焼き、煮付け、照り焼き、吸物、酢の物、味噌漬け等、卵は白子、真子とあり白子は吸物、真子は煮付けに。また岡山寿司にも。さわらは岡山の郷土料理に欠かせない食材なのだ。 旬 3月 4月 5月 ...»
岡山でゲタといえば、シタビラメのこと。もともとは庶民の魚として愛されていたが、岡山県漁業協同組合連合会は価値向上を目的にネーミングを一新!ヨーロッパのドーバー海峡で獲れるシタビラメは“ドーバーソール”、それなら岡山で獲れるものは“おかやまソール”ということで、この名が付いた。都内高級レストランや県産品展への出店などに力を入れ、高級ブランド魚として全国的に広めていくとのこと。フランス料理のようにムニエルにしたり、煮つけや唐揚げなどでおいしく食べられる。...»
おもに味噌や甘酒、麹製品を製造している、笹埜商店。明治28年の創業以来、一子相伝で伝えられてきた伝統の技で仕上げられた甘酒は、地元赤磐産の米だけを使用。中でも人気商品の「清水白桃あまざけ」は、清水白桃の完熟果汁を贅沢に加え、清水白桃の華やかな香りと上品な甘さ、とろけるような飲み口が味わえる。同様に「マスカット・オブ・アレキサンドリアあまざけ」は、葡萄の女王、マスカット・オブ・アレキサンドリアの完熟果汁をたっぷり使用し、甘酒の懐かしい甘さと香りを残しつつ、マスカットの上品な香りと爽やかな甘みが楽しめる。ともに無添加、ノンアルコール。...»
2006年に醸造開始した吉備土手下麦酒醸造所の、麦芽、大麦、ホップだけで作る地発泡酒。「街角の豆腐屋さん」のような感覚で、出来たてをそのまま飲めるような、地元に身近な存在でありたいと、願いながら日々製造しているという。種類は、甘みとうまさのバランスが良い「御崎(おんざきミディアム)」、コクとうまみが強い「天計(ヘヴィー)」、ハーブのような香りを持った麦を原料にした、女性にも気軽にのめる「黒麦酒吉備の烏(からす)」が定番。その他、期間限定の果実麦酒「魔女の物語」や、お米を使った“どぶろく麦酒”もある。...»
利守酒造は、岡山県赤磐市(旧・軽部村)に位置する、1868年創業の酒蔵。特別に醸した純米酒と国産の梅のみで仕込んだ無添加・無糖の梅酒「じゅんまいうめざけ」。岡山県南東に位置する軽部産・雄町米で作られた純米酒を仕込み酒とし、梅酒に最適の品種といわれる岡山県産「鴬宿梅」を使用。これを丁寧に手洗いし、丹念にヘタを取り除き、純米酒に漬け込み、砂糖を全く使わず、じっくりと約1年の時間をかけて梅エキスを抽出。この地道な作業により、こだわりの梅酒が生まれたという。色は濃く輝きがあり、爽やかな梅の香り、口に含むと米本来のまろやかな甘み、うまみとコクが感じられ、すっきりしたのど越し、後味の爽やかさがいつまでも持...»
利守酒造は、岡山県赤磐市(旧・軽部村)に位置する、1868年創業の酒蔵。梅酒用として特別に作られた純米酒を使って仕込まれた「さけひとすじ 辛口・純梅酒」。一般的な梅酒よりも甘さを抑え辛口に仕上げることで、のど越しの良い、すっきりとしたさわやかな飲み口を楽しめる。さらに「さけひとすじ 辛口・純梅酒」は使用する梅も国産梅にこだわり、ひとつひとつの洗い、ヘタとり等の加工を手作業で行い厳選しものだけを使用し、梅本来の風味を存分に堪能できる仕上がりになっているので、誰にでも楽しめるお勧めの一本だ。...»
江戸時代の元禄元年(1688)頃、酒造りを開始した室町酒造。地元、赤磐産の契約栽培青梅(古城梅)を、雄町米の酒に1年以上漬け込んだ黄金色に輝く贅沢な梅酒。“使用する素材はどの酒と相性がいいのか”果実の風味を残すにはどうしたらいいのか”糖度はどれくらいにするのか”など完成までにさまざまな試行錯誤を繰り返し、3年以上を要してようやくできあがったという。梅の果実の旨味が凝縮し、甘みとほのかな酸味と芳醇な香りを楽しめるこのお酒、2009年度B.T.I(北米で最大の種類コンテスト)にて金賞を受賞。ぜひお試しを。...»
岡山で古くから親しまれている銘菓“調布”を、現代風にアレンジし、チョコレート味にしたものが“ちょこちょふ”である。創業明治14年の老舗菓子屋「山脇山月堂」が考案した、岡山の新しい銘菓として注目を集めている。調布がやわらかな求肥(ぎゅうひ)をカステラ生地で包んでいるのに対し、“ちょこちょふ”はチョコもちをチョコクレープで包んだチョコづくしのスイーツ。チョコレートの濃厚な味わいと豊かな風味が楽しめ、甘さは控えめで和風に仕上げている。しっとり&モチモチの食感も良い。...»
明治14年創業、今も岡山銘菓の味を大切に守り続ける老舗、山脇山月堂。銘菓きびだんごを明治40年には明治天皇に、昭和5年には昭和天皇に献上するなど、今もその伝統は受け継がれている。岡山で最も有名な昔話、桃太郎をモチーフに作られた「桃太郎伝説」は、国産きなこが香ばしく香るきびだんご3個が串刺しになっていて、ふわふわと柔らかく、あっさりと上品な甘さ。パクッとひと口で食べやすく、個別包装してあるので、大人数に配るお土産としても最適だ。全国菓子大博覧会で栄誉大賞を受賞。...»
日本人なら誰でも知っている昔話「桃太郎」に登場することでも知られる”きびだんご”。岡山県を代表する銘菓にもなっており、観光客のおみやげとして人気がある和菓子だ。きびだんごは、穀物の一種であるきび(黍)をひいた”きび粉”に、もち米、砂糖をあわせた求肥(ぎゅうひ)で作られるのが基本だ。明治14年創業、今も岡山銘菓の味を大切に守り続ける老舗、山脇山月堂の「きびだんご」は、味付けのバリエーションが豊富。きな粉をまぶしたものや、チョコを練りこんだ団子生地でチョコレートを包んだもの、岡山の特産品でもある”マスカット”で味を加えたものなど、様々な味わいが楽しめる。...»
1957年(昭和32年)に創業した岡山県の老舗菓子店「白十字」。鮮度と安全性にこだわった厳選素材で和洋様々なスイーツを販売している、地元民にはお馴染みのお店だ。そのお店の商品の中でも、「子供の頃に大好きだったおやつ」という声が多いのが“ワッフル”。10~5月の季節限定のスイーツで、ハチミツの風味が効いたふわふわの皮に、クリーミーなカスタードをサンドしてある。昔から変わらぬ製法で作り上げており、控えめな甘さで優しい味わいは、顔が思わずほころぶおいしさ。お手頃価格も魅力のひとつだ。...»
岡山といえば昔話の「桃太郎」…その物語に登場するきび団子をモチーフに、田楽風に型どられた「きび田楽」。昭和52年に第19回全国菓子博覧会で内閣総理大臣賞を受賞したこともある県内の銘菓でもある。甘さは控えめで、柔らかいがしっかりとした歯ごたえの餅の中には、香ばしいくるみがたっぷり入り、きな粉で包みこまれた懐かしい味わい。ひとつひとつ個別に包装されているので、ひと口サイズでパクッと食べられるし、お土産として配るのも便利。ほかには抹茶味もある。...»
白玉粉や餅粉を練り、そこに砂糖などを加えて作られるのが求肥。その求肥をカステラ生地を長方形に通常よりも硬めに焼いた薄皮で包み上げた和菓子が岡山銘菓の調布だ。同様の製法で、皮を鮎に見立てた「若鮎」は全国的に有名だが、調布はそのルーツとされている。江戸時代末期に現在の倉敷市出身の和菓子職人・間野与平によって考案された。名前は租庸調の調として納めた布を意味する「調布」に由来し、菓子の形状が「調布」に似ていたことから名付けられた。 特徴的なのはもち米をベースにした、求肥のもちっとした食感と甘み。香ばしいカステラ生地に包まれることで、その味は一層引き立てられる。日常の茶菓子としてはもちろん、観光客の土...»
大手まんぢゅうの歴史は古く、大手まんぢゅうを製造している菓子舗・大手饅頭 伊部屋の創業が江戸時代の天保8年(1837年)。岡山城の大手門付近にお店があったため、この名前がつけられたという。備前藩主、池田侯から特に寵愛を受け、お茶会の席には必ず伊部焼の茶器とともに愛用されてきた、伝統のあるお菓子である。昔から伝えられた酒饅頭の基本製法で作られており、餡の黒色が透けて見える薄皮で、甘酒のコクが餡の甘さとほどよく調和し、優しく、風味が豊かなところが特徴。 皮はまず備前米を材料として糀(こうじ)から作り、もち米などを加えて日数をかけながら甘酒とし、これに小麦粉を混ぜて発酵させて生地としている。一方で...»
岡山県内に多くの店を構え、老若男女に愛される有名菓子店「白十字」。和洋様々なスイーツを取り扱うお店だが、中でも店の定番として根強い支持を得ているのが”バターケーキ”。北海道産のフレッシュバター、クセのないレンゲハチミツ、新鮮な卵など、厳選した食材のみを使用し、シュガーバッター法(砂糖とバターを混ぜ合わせた後、卵と小麦粉を加える製法)でバターの風味を生かし、ふんわりと焼き上げている。ケーキ上にまぶされた砂糖とトッピングされたパイナップルの程よい酸味が、ケーキの風味を引き立て、後味もさわやかに仕上がっている。...»
子供の頃から必ず読み聞かされた「桃太郎」の物語。桃太郎といえば“きびだんご”だが、県内に数あるきびだんごの中でも、一度食べたら忘れられないのが、「岡山夢菓匠 敷島堂」のマスカットきびだんごだ。国内産のもち米ときび粉を原料としたマスカット色の小さくて柔らかい団子(お餅)は、ひと口サイズで歯切れがいい。中には岡山特産のマスカットの果蜜が入っていて、口の中でマスカットのフルーティーな蜜の甘酸っぱさが広がる、さわやかな餅菓子。...»
岡山県の4つの特産品がまとめて味わえる「御菓子処 清風庵」のロールケーキ。吉備団子を蒜山高原ジャージー乳を練りこんだスポンジ生地で巻き込み、清水白桃の果実を入れたプレザーブジャムを間に挟み、ロールケーキの表面に美作産丹波種黒大豆の黒甘納豆を散らしている。おみやげ用「おかやまロール」のクリームには日持ちするバタークリームが使われているが、現地にあるお店によっては、バタークリームの代わりに生クリームを使ってカット販売を行っているところもある。...»
つるの玉子は、「つるの玉子本舗 下山松壽軒(しもやましょうじゅけん)」の初代 下山治四郎が明治20年頃に岡山後楽園の鶴を眺めているうち、その頃最先端の食材であったマシュマロを用いた当時としてはとても珍しい和洋折衷のお菓子として考えられたもので、一世を風靡した。戦争でたくさんのお菓子職人を失ったが、子供の頃からお菓子作りを学んでいた二代目により、その味が復活。今に伝えられているという、岡山を代表する銘菓。外はふわふわと柔らかいマシュマロで、中にはそれより少し硬めの黄身あんを入れ、卵に見立てたもので、その独特の食感と優しい味が楽しめる。...»
大正浪漫を代表する詩人画家、竹久夢二。生誕の地、岡山県邑久町に創業した敷島堂は郷土の生んだ偉大な作家を誇りに思い、社名に『竹久夢二本舗』を冠にしたという。その名前を付けた銘菓『夢二』は敷島堂を代表する和菓子。 風味豊かな北海道産の2種類のバターに、ミルクをたっぷり加え、丁寧に炊き上げた白餡を、ほのかにミルクが香るしっとりと焼いた生地で包んでいる。口の中で溶けるようななめらかな舌ざわりで、上品な甘さがお口の中で広がる。...»
岡山県民の人気B級グルメのひとつ、えびめし。特製のウスターソースとデミグラスソースをべースにしたえびめしソースを、しっかりと炒めたフリーズドライのエビ、玉ねぎを絡めたピラフのようなもの。見た目は味の濃い印象があるが、食べてみると意外とサッパリ。香ばしく、コクのある味わいがきっとくせになるはずだ。トッピングは錦糸卵をのせ、キャベツの千切りやコールスローを添えるのが県民風一般的な食べ方だそう。ぜひ自宅で“岡山気分”を味わおう。...»
瀬戸内近海は国内でも有数の味の宝庫。その中で昔ながらの独特な製法で作られているのが塩むし桜鯛だ。まず漁場より直送された天然の真鯛を藁を編んでつくった菰(こも)に桜鯛を包み込む。塩を敷き詰めた塩竃に100度以上に熱された塩水を注ぎ、全体を一気に熱してうまみをギュッと閉じ込める。塩水は流され、真鯛の上に残るのは100度の塩のみ。その後、一度温めると冷めにくいという塩の性質をいかし、約2時間、塩の余熱のみで蒸し焼きにされるのだ。鱗がついているので、塩に埋めても身の中に入る塩味はわずか。じわじわと熱が伝わることで繊維質を壊さず、フワッとした身の柔らかさとシコシコとした歯ごたえを楽しむことができる。鱗で...»
人気のフレーバーティーだが、一般に販売されているものは、香りが強すぎたり、人工的な感じがして敬遠されがち。そこで生まれたのが、この引両紋のフレーバーティー「紋果」だ。本物の果実の香りが加われば、お茶本来の味と美味しさを楽しめるのはと考えた紋果の社長が試行錯誤し、“本物の味”にたどり着いたという。岡山特産の黄金桃のフリーズドライが入ったこのお茶は、ほうじ茶本来の香ばしくて飲みやすい上、ほのかな桃の甘酸っぱさが加わり、爽やかな味に仕上がっている。どんな料理やスイーツのも最適な味わいだ。...»
瀬戸内海は古くから漁業が盛んだが、中でも漁獲量が多く、代表的なのがあなご。もともと年中獲れる魚だが、旬は梅雨や秋ごろが旬で特においしさが増すという。こんがり焼かれたあなごは、脂がのり、ふっくらとした身だけでなく骨や皮まで柔らかく食べやすい。またビタミンAが豊富で栄養価の高さでも人気がある魚だ。適当な大きさに切って、にぎり寿司や巻き寿司に。またご飯の上にのせてたれをかけたあなご丼や茶わん蒸し、酢の物などに添えてもおいしい。...»
岡山で知られる、そしてタコ通にも人気のある瀬戸内海産真蛸を使用したたこ飯の素です。このタコは身がしっかりしていてシコシコとした食感が楽しめ、甘味があり柔らかく、磯の香りも豊かです。 水を加える必要がないため、水加減の心配もありません。瀬戸内海産マダコがたっぷりと使われており、うまみもアップしています。 この商品は、岡山県の老舗メーカー「サンキ商会」が50年の歴史を持つ吟選ブランド「瀬戸乃屋」として提供されています。...»
吉備路は、岡山県に広がる地域の通称であり、岡山市北西部から総社市にかけての一帯を指します。このエリアは歴史的な遺跡や自然景観が豊富で、観光地として広く知られています。吉備路のエリアには、倉敷市の一部となっている真備町や庄の北部も含まれることがあります。 吉備路自転車道 吉備路の一帯には広大な田園地帯が広がっており、その中を通る自転車専用道「吉備路自転車道」は、岡山市から総社市までの観光地を自転車で巡ることができるルートとして人気です。毎年開催される「そうじゃ吉備路マラソン」では、吉備路の史跡を巡るコースが設定され、多くの参加者を集めています。2012年の大会には15,223人の参加者が集ま...»
たけべの森公園は、岡山市北区建部町田地子に位置する自然豊かな公園です。この公園は、四季折々の美しい風景と、さまざまなアクティビティが楽しめることから、地元の人々だけでなく観光客にも人気のスポットとなっています。 多彩な施設とアクティビティ たけべの森公園内には、BMXコースや芝生広場、パターゴルフコース、レジャープール、オートキャンプ場など、多彩な施設が整備されています。特に、春の桜や初夏のアジサイ、夏のキャンプやプール、秋の紅葉狩りなど、季節ごとに異なる楽しみ方ができることが魅力です。桜の名木園には約100種類、1万5千本もの桜があり、3月下旬から4月下旬までの長い期間にわたって楽しむこ...»
岡山市半田山植物園は、岡山県岡山市北区に位置する植物園で、1964年5月に開園しました。11万平方メートルにわたる園内には約3,200種、15万本の植物が四季折々に咲き誇り、植物観賞やレクリエーション、憩いの場として多くの人々に親しまれています。園内には、文化財でもある一本松古墳や明治時代に作られた配水池などの歴史的施設も点在しています。 岡山市半田山植物園の施設と見所 植物園内の主要施設 半田山植物園には、訪れる人々を魅了するさまざまな施設があります。以下は、主な施設の概要です: 植物園会館 - 植物園の中心施設で、訪問者の案内やイベント情報を提供しています。 芝生広場 - ピ...»
宗忠神社は、黒住教の教祖である黒住宗忠を祀る神社です。この神社は、京都と岡山にそれぞれ鎮座しており、それぞれの地域で信仰を集めています。京都の宗忠神社は「神楽岡宗忠神社」とも呼ばれ、岡山の宗忠神社は「大元神社」とも称されています。 京都の宗忠神社 概要と歴史 京都府京都市左京区にある京都の宗忠神社は、黒住宗忠を祀る神社として文久2年(1862年)に創建されました。創建にあたっては、宗忠の門人である赤木忠春らが吉田神社から社地の一部を譲り受けたことが始まりです。慶応元年(1865年)には朝廷の勅願所とされ、皇室や公家から篤い崇敬を受けました。 本殿とその他の社 現在の流造(ながれづくり...»
岡山シティミュージアムは、岡山県岡山市北区に位置する岡山市立の博物館で、リットシティビル内にあります。この博物館は、岡山市の歴史や現在の姿を記録・展示し、次世代に引き継ぐことを目的として設立されました。 開館の背景 2005年に「岡山市デジタルミュージアム」として開館したこの博物館は、岡山駅西口に再開発されたリットシティビルの南棟4階・5階に位置しています。開館以来、岡山市に関する多様な歴史や文化を展示し、市民や観光客に親しまれています。 施設の構成と展示内容 4階の施設 4階には企画展示室や講義室があり、さまざまなテーマに基づいた企画展が定期的に開催されています。これらの企画展は、...»
龍泉寺は、岡山市北区下足守に位置する日蓮宗最上教総本山の寺院で、特に木村武山による仏画で知られています。この寺院は、奈良時代の天平勝宝年間(749〜757年)に報恩大師によって創建されたと伝えられており、古来より磐座(いわくら)信仰の霊地として、また修験道の修行場として多くの信仰を集めてきました。 寺院の歴史と発展 龍泉寺は、江戸時代には天台宗の寺院でしたが、備中高松領主の花房氏の影響で日蓮宗に改宗しました。その後、明治時代初期に承進院日護聖人によって再興され、昭和26年(1951年)には日蓮宗最上教派の本山となり、「最上本山 御瀧 龍泉寺」と改められました。現在の建築や石垣のほとんどは、...»
岡山県立博物館は、岡山県岡山市北区にある後楽園外苑に位置する博物館です。1971年(昭和46年)8月に岡山県政100周年を記念して開館し、現在の岡山県域を中心に古代の吉備国をはじめとした文化遺産を収集・保存し、その代表的な遺産を展示しています。収蔵品には国宝や国の重要文化財が含まれ、岡山の歴史と文化を後世に伝える重要な施設です。 博物館の設立と目的 岡山県立博物館は、古代の吉備国を中心とした岡山県の文化遺産を保存し、展示することを目的に設立されました。博物館の収蔵品には、平安時代からの鎧や刀剣、考古資料などが含まれており、これらの文化財を通じて岡山の歴史と文化を深く理解することができます。...»
林原美術館は、岡山県岡山市北区の岡山城址に位置する岡山県の登録博物館です。一般財団法人林原美術館によって運営されており、2024年現在、長瀬玲二が代表理事を、谷一尚が館長を務めています。 創設の経緯と歴史 林原美術館は、実業家である林原一郎氏(1908年 - 1961年)が蒐集した刀剣を中心とした古美術コレクションをもとに、彼の死去後の1961年に財団法人として設立され、1964年に「岡山美術館」として開館しました。その後、岡山県立美術館の設立に伴い、1986年に現在の「林原美術館」に改称されました。 収蔵品とその特徴 林原美術館は、林原コレクションに加え、旧岡山藩主である池田家から伝...»
西川緑道公園は、岡山市北区に位置する用水路「西川」に沿って設けられた親水性緑道公園です。この公園は、岡山市南方から柳町に至るまでの区域に広がっており、第1回緑の都市賞を受賞した実績があります。 公園の整備と特徴 西川緑道公園の整備は、1974年度から1975年度にかけて行われ、1976年春に開園しました。岡山市の中心市街地を流れる西川用水は、慶長年間に開掘された用水路であり、その両岸に沿って緑道公園が整備されました。この公園は、全体で3つの区域に分かれており、南から順に枝川緑道公園(0.5km)、西川緑道公園(1.0km)、西川緑道公園上流(0.9km)と呼ばれています。それぞれの区域は整...»
岡山県立美術館は、岡山市北区に位置する美術館で、地元では「県美」(けんび)の愛称で親しまれています。1988年に開館し、岡山の芸術文化の中心的存在として、多くの美術愛好者や観光客に親しまれています。 設立の経緯と目的 岡山県立美術館は、岡山市の中心街にある天神町に位置し、後楽園や岡山城にも近い場所にあります。1988年に岡山県が天神山地区の再開発事業の一環として開設しました。美術館の設立目的は、岡山ゆかりの優れた美術作品を収集・展示し、地域内外の芸術活動を紹介することで、県民の文化活動の発展に寄与することです。また、美術館の建築は、最高裁判所の設計でも知られる建築家・岡田新一氏によるもので...»
岡山市立オリエント美術館は、岡山県岡山市北区に位置する美術館で、岡山市教育委員会が管理しています。1979年に開館し、1981年には第22回BCS賞を受賞しています。美術館は、古代オリエントの美術品を専門的に収集し展示する、国内唯一の公立美術館として知られています。 開館の経緯とコレクションの由来 岡山市立オリエント美術館は、学校法人岡山学園から寄贈された1,947点の古代オリエント美術品を基に、1979年(昭和54年)に開館しました。このコレクションは、岡山学園理事長であった安原真二郎氏が、東京大学名誉教授の江上波夫氏と東京大学東洋文化研究所教授の深井晋司氏の指導のもとに収集したもので、...»
RSK山陽放送吉備ラジオ送信所は、岡山県岡山市北区に位置する、RSK山陽放送(RSKラジオ)の中波放送の親局送信所です。本送信所の周辺エリアは、RSKおよびその関連会社によって管理・運営されており、公園事業「RSKランド」として広場や植物園、住宅展示場が整備されています。 放送区域と周波数 本送信所は岡山平野を中心に県南部全域に電波を発射しており、岡山県内のラジオ周波数は統一されて1494kHzです。また、以前はAMステレオ放送を実施していましたが、2011年3月からモノラル放送に戻されています。 歴史 1953年(昭和28年)10月1日に山陽放送ラジオが開局した際、送信所は岡山市南区...»
RSKバラ園は、岡山県岡山市北区に位置するバラ科植物を中心とした植物公園です。1974年に開園し、現在はRSKサービスによって運営・管理されています。このバラ園は、RSK吉備ラジオ送信所の電波緩衝地として設立され、送信所を取り囲む形で整備されています。 園内のレイアウトと特徴 RSKバラ園は、RSK吉備ラジオ送信所を中心に、半径約100メートル(直径約200メートル)の同心円状に花壇と遊歩道が広がっています。そのため、送信所を至近距離で見学するには、バラ園内に入場する必要があります。RSKバラ園とRSK吉備ラジオ送信所は、お互いにランドマークとしても機能しています。 バラ園へのアクセス ...»
津島遺跡は、岡山県岡山市北区いずみ町に位置し、岡山県総合グラウンドおよびその周辺に広がる大規模な複合遺跡です。この遺跡は、縄文時代晩期から弥生時代、古墳時代にかけての人々の暮らしを物語る重要な場所で、1971年(昭和46年)1月5日に国の史跡に指定されました。 全国初の発見と学術的意義 津島遺跡は、全国で初めて弥生時代前期の集落と水田が隣接して発見されたことで学術的に非常に注目されました。微高地に集落が設けられ、その周囲の湿地帯に3~5アールの狭い範囲で水田が作られていたことが確認されました。イネの花粉や水田雑草の種子が発見されたことから、水田土壌自体が保存されていることが証明され、この発...»
造山古墳は、岡山県岡山市北区新庄下に位置する日本最大級の前方後円墳であり、その規模と歴史的価値から国の史跡に指定されています。岡山県内では最大、全国でも第4位の規模を誇るこの古墳は、5世紀前半(古墳時代中期)に築造されたと考えられており、特に墳丘への立ち入りが可能な古墳としては国内最大級のものとなっています。 立地と墳丘の特徴 造山古墳は岡山市西部、足守川右岸にある丘陵を切断して築造された巨大な前方後円墳です。墳丘は3段に築かれ、前方部の頂は壇状に高まりを持ちます。墳丘の長さは約350メートルで、大阪府堺市にある大仙陵古墳(約486メートル)や誉田御廟山古墳(約420メートル)に次ぐ全国第...»
池田動物園は、岡山県岡山市北区にある民間の動物園で、約100種、450個体の動物が展示されています。 概要 池田動物園は、1953年(昭和28年)に元岡山藩主・池田詮政の孫である池田隆政と、昭和天皇の第四皇女・池田厚子夫妻によって「池田産業動物園」として開設されました。その後、1960年(昭和35年)に現在の「池田動物園」として改称されました。 特徴として、園の大半が京山の山中に位置している点が挙げられます。この「山を利用した動物園」は国内でも非常に珍しく、観光案内でも大きく取り上げられることが多いです。 動物展示とイベント 園内では、キリンやレッサーパンダ、マゼランペンギン、エリマ...»
高松城は、戦国時代に備中国賀陽郡中島村高松(現在の岡山県岡山市北区高松)に築かれた日本の城です。讃岐高松城と区別するために「備中高松城」とも呼ばれ、羽柴秀吉による水攻めでその名を知られています。 城の形式と構造 高松城は、低湿地帯を利用した梯郭式平城として築かれ、石垣を持たず土塁で防御されていました。築城時期ははっきりしていませんが、三村氏の命を受けた石川氏が築いたとされています。城の周囲の湿地帯が天然の堀となり、防御力を高めていました。 城主の変遷 高松城は最初、三村氏の有力家臣であった石川氏が治めていましたが、天正3年(1575年)の備中兵乱で石川氏が毛利氏に滅ぼされると、清水宗治...»
吉備津彦神社は、岡山県岡山市北区一宮に位置する神社で、備前国一宮として広く崇敬されています。旧社格は国幣小社であり、現在は神社本庁の別表神社に指定されています。別称として「朝日の宮(あさひのみや)」とも呼ばれています。 吉備の中山と吉備津彦神社の立地 吉備津彦神社は、岡山市西部の吉備の中山(標高175m)の北東麓に位置し、東面して鎮座しています。吉備の中山は古くから神体山として信仰されており、その北西麓には備中国一宮である吉備津神社が鎮座しています。両神社とも、大吉備津彦命を主祭神とし、その関係一族を祀っています。 歴史的背景 吉備津彦神社は、大化の改新後に吉備国が備前・備中・備後に分...»
最上稲荷は、岡山県岡山市北区に位置する日蓮宗の寺院で、正式名称は最上稲荷山 妙教寺です。その所在地が岡山市北区高松地区にあることから、高松稲荷(たかまついなり)とも称されています。 特別な神仏習合の祭祀形態 最上稲荷は、仏教の流れを汲む貴重な稲荷として知られています。寺院でありながら鳥居を備え、しめ縄が架けられた神宮形式の本殿(霊光殿)を持つなど、神仏習合時代の形態を色濃く残しています。そのため、伏見稲荷や豊川稲荷と並び、日本三大稲荷の一つとされており、毎年正月三が日には岡山県内最多の約60万人が参拝に訪れます。 吉備の国と最上稲荷 最上稲荷が位置する吉備の国は、古代から豊かな文化を誇...»
王子が岳は、岡山県南部、児島半島に位置し、玉野市と倉敷市児島の境にまたがる山稜です。最高峰は標高233.9mの新割山(しんわりやま)です。この山は、瀬戸内海国立公園の一部であり、おかやまの自然百選にも選ばれている自然豊かな場所です。 王子が岳の特徴 王子が岳は、海岸からそびえ立つ巨石や奇石が特徴的な山です。山頂からは、瀬戸大橋をはじめ、四国の山々まで見渡すことができ、初日の出スポットとしても人気があります。この山の名前は、かつてこの地に百済の王女が生んだ8人の王子が住んでいたという伝承に由来しています。 登山の魅力 登山口とルート 王子が岳には2つの主要な登山口があります。1つは渋川...»
渋川海岸は、岡山県玉野市渋川に位置する美しい海岸で、瀬戸内海国立公園の一部です。この海岸は、快水浴場百選、日本の渚百選、そして日本の白砂青松100選にも選ばれており、全国的にも評価の高いスポットです。 概要 渋川海岸は、6月最終日曜日から8月最終日曜日までの期間に海水浴場が開設されます。この時期には、岡山県内でも最大級の賑わいを見せ、多くの観光客や地元の人々が訪れます。安全面にも十分に配慮されており、海水浴場開設期間中は毎年、鮫防御柵が設置され、水質検査も実施されています。 夏季のイベント 夏のシーズンには、スイカ割りなどのイベントが多く開催され、家族連れや友人同士で楽しむことができま...»
渋川動物公園は、岡山県玉野市渋川に位置する個人経営の動物園です。この動物園は、有限会社ナチュレ・ファーム瀬戸内によって運営されており、「動物のありのままの姿に出会える」をコンセプトに、自然豊かな環境の中で動物たちとのふれあいを楽しむことができます。 概要 渋川動物公園は、およそ3万坪の広大な敷地を有しており、来園者が自然のままの野山を楽しめるように、園内の通路は舗装せず土道のままにしています。これにより、動物たちとふれあいながら季節感を堪能できる場が提供されています。さらに、乗馬体験や犬の散歩体験なども実施されており、さくらんぼや梅、フェイジョア、柿などの有機無農薬の果樹が栽培され、来園者...»
みやま公園(深山公園)は、岡山県玉野市に位置する風致公園です。この広大な公園は、公益財団法人玉野市公園緑化協会によって管理・運営されており、自然豊かな環境の中で四季折々の植物や風景を楽しむことができます。 概要 標高50mから180mにかけて広がる200ヘクタールの敷地には、桜やツツジ、ショウブ、アジサイ、モミジなど約15万本もの植物が植えられています。特に桜は、ソメイヨシノをはじめとする7種類・約7000本が植栽されており、開花期には深山さくらまつりが開催され、多くの訪問者で賑わいます。 園内は、緑豊かな自然を満喫できる散策ゾーンと、ニュースポーツを楽しめるプレイゾーンに分かれています...»
玉野市立 玉野海洋博物館(たまのしりつ たまの かいよう はくぶつかん、Tamano Marine Museum)は、岡山県玉野市渋川に位置する玉野市立の海洋博物館です。昭和28年に開館し、長い歴史を持つこの博物館は、渋川マリン水族館という愛称でも親しまれています。 概要 玉野市立玉野海洋博物館は、水族館と陳列館の2つのパートで構成されています。水族館では大小34個の水槽に、瀬戸内海の生物を中心とした約180種2000点の海洋生物が展示されています。一方、陳列館では貝類の標本や魚類の剥製、船舶模型などが展示され、訪れる人々に海の魅力を伝えています。また、屋外には昭和28年に昭和天皇と香淳皇...»
おもちゃ王国は、1996年に開園以来、子どもたちに愛され続けている日本発のテーマパークです。この遊びの創造ランドでは、0歳から楽しめるおもちゃパビリオンや、家族全員で楽しめるアトラクションが充実しており、一日中思いっきり楽しむことができます。 遊びの創造ランド おもちゃ王国では、「あそびは最高のまなび」をテーマに、さまざまなイベントやプログラムを実施しています。例えば、「あそびの学校」では、本物体験や社会体験ができるプログラムが豊富に用意されており、小学生を対象としたお仕事体験「キッズチャレンジワーク」やバレーボール教室など、年間を通して多彩なプログラムが展開されています。 おもちゃパビ...»
西大寺は、岡山県岡山市東区に位置する由緒ある寺院で、その山号は金陵山です。本坊は観音院であり、高野山真言宗の別格本山に属しています。本尊は千手観世音菩薩で、中国三十三観音霊場の第一番札所、百八観音霊場の第一番札所(本堂)および第二番札所(境内の南海観音)としても知られています。また、日本三大奇祭のひとつである「会陽(裸祭り)」でも有名です。 歴史 寺伝によれば、西大寺の起源は751年(天平勝宝3年)に遡ります。周防国玖珂庄(現在の山口県岩国市玖珂町)に住んでいた藤原皆足姫が、金岡郷(現在の岡山市東区西大寺金岡付近)に観音像を安置したのが始まりとされています。その後、777年(宝亀8年)に安...»
西大寺会陽(裸祭り)は、日本三大奇祭の一つとして広く知られており、毎年2月の第3土曜日に開催されます。この祭りは、新年の祈祷である「修正会」を起源としており、その歴史は500年以上にわたります。修正会は、東大寺良弁僧正の高弟である実忠が創始したもので、西大寺には開山の安隆が伝えました。修正会が現在のように、裸にまわしを締めた男衆が宝木(しんぎ)を奪い合う形になったのは、1510年(永正7年)に遡ります。 会陽の歴史と由来 1510年、僧侶の忠阿が修正会の結願の日に参詣者に守護札を投与した際、多くの参詣者がこの札を求めたため、やむなく参詣者の頭上に守護札を投げ入れました。参詣者たちは札を奪い...»
曹源寺は、岡山県岡山市中区円山に位置する臨済宗妙心寺派の禅寺で、山号は護国山と称されます。この寺院は、備前岡山藩主池田家の菩提寺として知られ、本尊は十一面観世音菩薩です。曹源寺は、その歴史や伽藍、文化財などで多くの人々に親しまれています。 歴史 曹源寺は、備前岡山藩池田宗家の2代藩主である池田綱政が、元禄11年(1698年)に創建しました。この寺院は、池田綱政が高祖父である池田恒興と父池田光政の菩提を弔うために建立されたものであり、以後、歴代の藩主の菩提を弔う場所として重要な役割を果たしてきました。創建当時、家臣の上坂外記が造営を命じられ、絶外和尚が開山として迎えられました。 曹源寺の伽...»
夢二郷土美術館は、岡山県岡山市中区に本館を、瀬戸内市に別館を構える岡山県の登録博物館です。この美術館は、両備グループが設立した公益財団法人両備文化振興財団によって運営されており、館長は両備グループ代表の小嶋光信氏が務めています。 美術館の概要と歴史 夢二郷土美術館は、明治から大正時代にかけて活躍した画家・詩人である竹久夢二の作品を集めた美術館です。竹久夢二は、岡山県邑久郡本庄村(現在の瀬戸内市邑久町本庄)出身で、その作品は多くの人々に親しまれています。美術館は、岡山市中区浜に位置する本館と、瀬戸内市邑久町に位置する別館で構成されています。 美術館の沿革 1966年(昭和41年):岡...»
BIZEN中南米美術館は、岡山県備前市日生町に位置する私設美術館です。この美術館は1975年(昭和50年)3月に「財団法人森下美術館」として開館し、2005年(平成17年)に現在の名称に改称されました。日本で唯一の中南米に特化した考古美術館であり、そのコレクションは非常に貴重な文化遺産とされています。 収蔵品の概要と展示内容 BIZEN中南米美術館には、古代アメリカ大陸で作られた土器、土偶、織物、石器など、約2300点の収蔵品があります。これらはメソアメリカ文明やアンデス文明を中心に、中南米全域の古代文化を網羅する貴重な遺産です。 特に、メキシコ、グアテマラ、ペルーなどの古代文明の美術品...»
牛窓港は、岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓に位置する地方港湾です。この港湾は、岡山県が管理し、港則法の適用を受ける港として位置付けられています。また、統計法に基づく港湾調査規則においては、乙種港湾に分類されています。 地理的位置と統合の経緯 牛窓港は、岡山県東部の瀬戸内市の南端、旧牛窓町にあり、瀬戸内海に面しています。西側にはかつて鹿忍港が隣接していましたが、地方港湾の統合により、現在は東側の旧牛窓港が牛窓地区、西側の旧鹿忍港が鹿忍地区として統合されています。 歴史的背景と発展 牛窓港は「唐子の瀬戸」とも呼ばれ、古くから瀬戸内の重要な港として知られていました。江戸時代には、岡山藩により異国船の...»
寒風古窯跡群は、岡山県瀬戸内市牛窓町長浜に位置する須恵器窯の遺跡で、国の史跡に指定されています。この遺跡は、古墳時代から平安時代にかけての日本の歴史を物語る貴重な場所です。 邑久古窯跡群と寒風古窯跡群の位置づけ 瀬戸内市内には、多くの須恵器窯跡が点在しており、それらは総称して邑久古窯跡群(おくこようせきぐん)と呼ばれています。寒風古窯跡群はその最南端に位置し、中四国地方最大の須恵器生産地として栄えました。この須恵器生産が、後に備前焼として発展していったと言われています。 寒風古窯跡群の発見と研究 寒風古窯跡群の発見は、地元の郷土史研究家である時実黙水(ときざね もくすい)氏によるもので...»
牛窓神社は、岡山県瀬戸内市牛窓町にある神社です。 牛窓八幡宮とも称され、旧社格は県社です。 祭神 牛窓神社の祭神は、応神天皇、神功皇后、比売神、武内宿禰の四柱です。 由緒・起源 牛窓神社の創建は、平安時代の長和年間(1012年〜1016年)とされていますが、牛窓町内には大型の前方後円墳が5か所、円墳、貝塚が無数に点在していることから、神社の初源はさらに遡ると考えられています。最初は土地の神霊を祀る「牛窓明神」として崇敬されていましたが、後に三韓征伐伝説に基づき、神功皇后をはじめとする八幡大神が勧請され、現在の形となりました。 なお、牛窓神社は『延喜式』には記載がないものの、『備前国内...»
備前長船刀剣博物館は、岡山県瀬戸内市長船町長船にある刀剣を展示している博物館です。 当館は、長船町立博物館として設立された後、長船町、邑久町、牛窓町の合併に伴い、刀剣に特化した博物館として平成16年(2004年)にリニューアルされました。工房が増設され、現在は備前国で制作された備前刀を主に展示しています。 沿革 昭和56年(1981年)頃、天王社刀剣の森において刀剣展示会が開催される機運が高まりました。これは備前長船が刀剣の発祥の地であること、また周辺に刀匠の菩提寺である西方寺慈眼院が存在することが理由として挙げられます。そのため、展示にあたり盗難や湿気を防ぐ常設博物館の建設が求められまし...»
牛窓オリーブ園は、岡山県瀬戸内市牛窓町に位置する植物園です。 日本オリーブ株式会社が運営しており、敷地面積は約10ヘクタールにわたります。約2,000本のオリーブの成木が栽培されており、小豆島オリーブ園と並んで日本最大規模のオリーブ園として知られています。主要栽培品種にはネバディロブランコ、ミッション、マンザニロ、ルッカ、アルベキナなどが含まれます。 特徴と観光名所としての魅力 牛窓オリーブ園で栽培されるオリーブは、主に食用や化粧品用として利用されています。瀬戸内市の特産品であると同時に、その美しい景観から観光名所としても人気があります。特に、オリーブ園の山頂広場からの眺望は「日本のエーゲ...»
備前焼伝統産業会館は、岡山県備前市に位置する陶芸美術館です。 備前焼に関する展示や販売、体験活動が行われる施設であり、地元の文化や伝統工芸を伝える拠点となっています。 施設の構成と歴史 備前焼伝統産業会館は、1階に東備観光情報センターを備え、2階と3階が本会館の展示スペースとなっています。この建物は1987年(昭和62年)4月15日に開館し、2009年に2階の展示即売場がリニューアルされました。特徴的なのは、建物全体が登り窯の形を模して設計されている点です。 開館当初は協同組合岡山県備前焼陶友会が管理していましたが、2024年4月からは「備前市立備前焼ミュージアム」の別館として、備前市が...»
みなとの見える丘公園は、岡山県備前市日生町に位置する美しい公園です。 この公園は、日生港と日生駅前港の間に位置する楯越山(たてごえやま)の山頂付近に設けられており、訪れる人々に豊かな自然と絶景を楽しむ機会を提供しています。 展望広場と遊歩道 みなとの見える丘公園は、楯越山の山体に沿って巡らされた遊歩道と頂上付近に設けられた展望広場(楯越山展望所)を特徴としています。遊歩道からは海岸線を垣間見ることができ、展望広場からは日生港や日生駅前港、日生諸島、そして澄んだ日には遠く小豆島まで一望できます。この公園は、気軽にひなせの美しい景観を楽しむことができるビューポイントとして、多くの人々に親しまれ...»
鶴島は、岡山県備前市に位置する日生諸島に属する無人島です。 この島は個人所有であり、全体的にはなだらかな丘陵地形を持ちながら、東海岸は断崖絶壁となっています。北西岸にはわずかな砂浜があり、島全体は豊かな自然に囲まれています。また、鶴島はキリスト教徒の受難地としても歴史的に知られています。 鶴島の歴史 江戸時代、この島は岡山藩に属する無人島であり、個人所有の鶴島守護役が管理していました。しかし、1869年(明治2年)の浦上四番崩れと呼ばれる長崎浦上村でのキリスト教弾圧により、捕らえられた117人のキリシタンが岡山藩に預けられ、翌年9月に鶴島に送られました。ここで彼らは開墾と改宗を強制され、信...»
岡山県備前市日生町に位置する「五味の市」は、地元の漁協が運営する魚市場であり、特に牡蠣のシーズンである11月から3月にかけては、新鮮な牡蠣が販売されることで知られています。この市場では、瀬戸内海の日生港から早朝に水揚げされた新鮮な魚介類が手に入ります。 市場の概要 五味の市は、瀬戸内海に面した日生港にあり、漁師たちが水揚げしたばかりの魚介類を直接購入することができる場所です。市場は毎年10月末までは火曜日と水曜日が定休日で、11月から3月の牡蠣のシーズン中は水曜日のみが定休日となります。年末年始や悪天候により臨時休業する場合もありますが、通常は午前9時から午後16時まで営業しています。ただ...»
閑谷学校は、江戸時代前期に岡山藩主池田光政によって設立された、日本最古の庶民のための学校です。この学校は岡山県備前市閑谷に位置し、現在では「旧閑谷学校」として特別史跡に指定され、また講堂は国宝に指定されています。歴史的な建造物として、地域の文化財としても高い評価を受けています。 学校の概要 閑谷学校は、岡山藩士のための教育施設(藩校)「岡山学校」に続いて開かれた、岡山藩立の学校です。開設は1666年に始まり、建設には32年の歳月を要しました。学校の建築は2期に分けて行われ、その質とスケールは他に類を見ないほどの手間をかけたものであり、330年以上の歴史を誇っています。 教育内容と就学年齢...»
閑谷学校資料館は、岡山県備前市閑谷に位置する歴史的な建造物及び展示施設です。この資料館は、明治時代に建設され、2001年に国の登録有形文化財に指定されました。設計者は江川三郎八で、建物は当時の建築様式を色濃く残しています。 資料館の概要 閑谷学校資料館は、私立閑谷黌(しずたにこう)の本館として、1905年(明治38年)に閑谷学校の学房跡地に建設されました。国宝に指定されている閑谷学校講堂から徒歩数分の距離にあり、閑静な自然環境の中で歴史を感じることができます。 私立閑谷黌は、1919年(大正8年)4月に中学閑谷黌と改称され、1921年(大正10年)には県立学校となり「岡山県閑谷中学校」と...»
和気神社は、岡山県和気郡和気町に位置する由緒ある神社で、旧社格は県社に指定されています。この神社は、和気氏の発祥の地であり、また和気清麻呂の生誕地でもあることから、和気氏の氏神として崇敬を集めています。 祭神 主神 鐸石別命(ぬでしわけのみこと)和気氏の遠祖であり、和気神社の主神として祀られています。 配神 弟彦王(おとひこおう)鐸石別命の曾孫であり、和気清麻呂の祖先です。和気清麻呂命奈良時代の著名な公人で、道鏡事件での活躍で知られています。和気広虫姫命和気清麻呂の姉であり、多くの孤児を育てた慈愛の象徴として崇められています。佐波良命(さわらのみこと)和気清麻呂の高祖父であり、祖先と...»
備前市歴史民俗資料館は、岡山県備前市東片上に位置する博物館です。この施設は、地域の歴史や文化、民俗に関する資料を幅広く展示し、訪れる人々に備前市の豊かな伝統と歴史を伝えています。展示内容は、「民俗」「文芸」「セラミックス」「企画」の4つのテーマに分かれており、それぞれの展示室で異なる角度から備前市を紹介しています。 展示内容の詳細 民俗室 民俗室では、昔の人々が日常生活で使用していた道具や器具が展示されています。行灯やランプ、石臼など、日々の生活を支えていた道具を通じて、当時の暮らしぶりを垣間見ることができます。これらの展示は、現代の私たちが忘れかけている古き良き時代の生活の知恵や工夫を...»
海遊文化館は、岡山県瀬戸内市牛窓に位置する歴史博物館です。この博物館は、古代より風待ちや潮待ちの港町として栄えた牛窓の歴史と文化を紹介するために設立されました。海遊文化館は、歴史的な建物内にあり、牛窓の豊かな歴史と伝統を訪れる人々に伝えています。 歴史的建物の特徴 海遊文化館が所在する建物は、1887年(明治20年)に岡山県警察西大寺警察署牛窓分署として竣工されました。この建物は擬洋風建築と呼ばれるスタイルで、1977年(昭和52年)まで牛窓警察署本館として使用されていました。現在も、金色の警察紋章が建物の正面に凛々しく残り、その歴史を感じさせます。 この建物は、地域の歴史的価値を高く評...»
本蓮寺は、岡山県瀬戸内市牛窓町にある仏教寺院で、山号は経王山、大本山本興寺末として知られています。この寺院は、法華宗本門流に属し、歴史的にも文化的にも非常に重要な場所とされています。本蓮寺の境内は、朝鮮通信使遺跡として国の史跡に指定されており、多くの文化遺産が残されています。 本蓮寺の歴史 本蓮寺の歴史は、1338年(暦応元年、延元3年)にさかのぼります。日蓮宗の寺院として、大覚大僧正が牛窓の豪族であった石原佐渡守(法名:信功尊儀)を導き、法華堂を建立したと伝えられています。この法華堂の設立は、法華経信仰によるものであり、牛窓の地域社会に深い影響を与えました。 ただし、『本蓮寺文書』にお...»
岡山県備前市にある伊部の町は、日本六古窯の一つとして知られる備前焼の里です。JR伊部駅を降りると、すぐにその風情ある町並みが広がります。赤レンガの煙突が立ち並ぶ風景や、随所に備前焼が使用されている案内看板やバス停の屋根瓦など、焼き物の町ならではの情景が訪れる人々を迎えます。 旧山陽道沿いには、江戸時代の風情を今に伝える多くのギャラリーや工房が連なり、備前焼の伝統的な作品から新感覚の作品まで、多彩な陶器が並んでいます。千年の歴史を持つこの町をゆっくりと歩きながら、自分だけのお気に入りの備前焼を見つけることができるのも、この町の大きな魅力です。 備前焼の町・伊部の見どころ 備前焼の陶郷である...»
福生寺は、岡山県備前市大内に位置する高野山真言宗の寺院です。山号は「大滝山」といい、寺の本尊は十一面千手観音菩薩(本堂)および大日如来(三重塔)です。福生寺は、瀬戸内三十三観音霊場第十番札所として知られ、また、子院の一つである西法院は山陽花の寺二十四か寺第十四番札所に指定されています。 この寺は、奈良時代に創建されたという伝承を持ち、山陽地方でも有数の古寺として広く知られています。山号である「大滝山」の名前は、境内にある滝に由来しています。現在、福生寺は宗教法人としての法人格を持たず、寺の維持と管理は、実相院、西法院、福寿院の3つの子院によって行われています。 福生寺の御詠歌には、「おおた...»
おかやまフォレストパーク ドイツの森は、岡山県赤磐市仁堀にある農業公園です。ドイツの農村をテーマにした広大な施設で、自然と文化が調和した魅力的な場所です。ドイツの森として親しまれ、四季折々の花々やさまざまなアクティビティを楽しむことができます。 ドイツの農村を体験できるテーマパーク おかやまフォレストパーク ドイツの森は、ドイツの農村をイメージした緑豊かなテーマパークです。園内では、四季折々の花々が美しく咲き誇り、訪れる人々に癒しを提供します。春には菜の花やチューリップ、ネモフィラが、夏にはひまわり、秋にはコスモスが、ヨーロッパ調の建物を背景に咲き乱れ、まるでドイツの農村にいるかのような雰...»
金甲山は、岡山県岡山市南区および玉野市に位置する標高403.4メートルの山です。この山は、古くから伝わる伝説や豊かな自然、そして素晴らしい景観で知られています。 名前の由来 金甲山の名前の由来は、坂上田村麻呂が由加山の鬼退治に向かう際に、戦勝を祈願して金の甲(甲は鎧のことを指します)を山中に埋めたという伝説からきています。また、金甲山は「神の峰(こうのみね)」とも呼ばれており、山頂にはかつて磐座や、国生み神話に登場する児島の神である建日方別を祀る祠がありました。現在、その祠は北側の山麓にある国津神社と吉備津神社の岩山宮に祀られています。 金甲山の景観と観光スポット 金甲山は、児島半島お...»
石原果樹園は、岡山県岡山市東区に位置する創業170年を誇る歴史ある贈答果樹園です。この果樹園では、贈答用のフルーツを栽培するだけでなく、完全予約制での果物狩りも行っています。主にブドウと梨を栽培しており、季節に応じてぶどう狩り、梨狩り、そして柿狩りが楽しめます。 果物狩りの魅力 石原果樹園では、170年の歴史を持つ果樹園ならではの多彩な果物狩り体験が楽しめます。ぶどう狩りは7月中旬から10月中旬まで行われ、20品種以上のブドウを収穫することができます。「シャインマスカット」や「ニューピオーネ」、「ゴールドフィンガー」、「桃太郎ぶどう」といった品種が揃い、バリエーション豊かな味わいを楽しめま...»
犬島は、瀬戸内海に位置する犬島諸島の最大の島で、岡山県岡山市東区に属する有人離島です。古くから銅の製錬業や採石業で栄えた犬島には、当時の遺構が残されており、2008年には犬島精錬所美術館が開館、2010年の瀬戸内国際芸術祭以降、現代アートの島としても広く知られるようになりました。 地理と自然 犬島は、岡山市の東南端に位置する宝伝・久々井地区の沖合約2.2kmに位置しており、本土からは定期船で約8分の距離にあります。地質は主に花崗岩で構成されており、標高差が30m前後のなだらかな地形が特徴です。この地形は、長年にわたる石材の採掘により大きく改変され、多くの断崖や洞窟、池沼が形成されています。...»
八幡温泉郷は、岡山市北区建部町に位置する温泉郷です。この地域には「たけべ八幡温泉」などをはじめとする複数の温泉施設があり、訪れる人々を魅了しています。 概要 八幡温泉郷は、岡山市北区建部町の旭川河畔にある温泉施設を中心とした地域で、岡山県下でも有数の湧出量とラドン含有量を誇ります。温泉郷内には「八幡温泉」や「新八幡温泉」など複数の泉源があり、これらを総称して八幡温泉郷と呼ばれています。 この温泉郷の歴史は江戸時代初期の寛文年間にさかのぼります。備前国と美作国の国境にあたる旭川を舟で渡した「八幡の渡し」の右岸側を中心に発展しました。旭川沿いの四季折々の風景や、宿場町として栄えた福渡(ふくわ...»
「めだかの学校」は、全国的にもユニークな体験学習施設であり、環境省が絶滅危惧種に指定した「メダカ」をはじめとする水辺の生物を通じて、生命の不思議さや自然環境の大切さを学ぶことができる場所です。また、旭川や吉井川に生息する天然記念物である「アユモドキ」を観察することも可能です。 岡山市環境学習センター「めだかの学校」について 岡山市環境学習センター「めだかの学校」は、メダカやその他の水辺の生物を通じて、自然や環境の大切さを伝えることを目的としています。この施設は岡山県中部の岡山市北区建部町に位置し、旭川に生息する魚たちを展示した「淡水魚水族館」や、自然素材で作られた郷土玩具を集めた「おもちゃ...»
吉川八幡宮は、岡山県加賀郡吉備中央町にある歴史ある神社です。祭神として応神天皇、仲哀天皇、神功皇后を祀っており、その本殿は国の重要文化財に指定されています。旧社格は県社であり、地域の人々に長年親しまれてきた場所です。 吉川八幡宮の概要 吉川八幡宮の歴史は平安時代後期の永長元年(1096年)に始まるとされています。当時、石清水八幡宮の別宮として建立されたと伝えられていますが、その詳しい経緯については今のところ明確には分かっていません。 『石清水八幡宮文書』によれば、備中国吉川保には御調(みつぎ)別宮と椙原(すぎはら)別宮が存在していたことが記されており、これらが現在の八幡宮になったと考えら...»
妙本寺は、岡山県加賀郡吉備中央町に所在する歴史ある寺院で、日蓮宗に属しています。山号は具足山、本尊は久遠の本師 釈迦牟尼佛です。この寺院は、日蓮宗の西国布教の重要拠点として「西身延」とも呼ばれ、その歴史と信仰の深さがうかがえます。桃山時代に建造された番神堂は、国の重要文化財に指定されています。旧本山は大本山妙顕寺であり、奠師法縁のもとに発展してきました。平成25年(2013年)には日蓮宗宗門史跡に指定されています。 妙本寺を中心とするこの地域は、ゆるやかな起伏をなす丘に農地が開け、樹林と歴史的遺産との調和がとれた風土景観を示しています。地域の中心部には、モミの巨樹をまじえる樹林が形成されてお...»
吹屋は、岡山県高梁市成羽町に位置する地区で、江戸時代から明治時代にかけてベンガラ(酸化第二鉄)の生産で栄えた歴史的な町です。中国山地の山懐に抱かれたこの地域は、ベンガラ生産やその原料であるローハで巨大な富を築いた豪商たちによって作り上げられた町並みが広がります。赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された「赤い町並み」が特徴で、訪れる人々にノスタルジックな風景を提供しています。 歴史と伝統が息づく吹屋の町 吹屋は、江戸時代中期頃より幕領地として発展し、吹屋銅山を中心とする鉱山町としての地位を確立しました。幕末から明治にかけて、ベンガラの生産が盛んに行われ、町は繁栄の極みを迎えました。特に、...»
八塔寺ふるさと村は、岡山県備前市吉永町加賀美にある岡山県指定のふるさと村で、標高約400メートルの台地に位置します。ここには、日本の伝統的な農村風景が今も残り、茅葺き屋根の民家や段々畑が広がっています。訪れる人々は、古き良き日本の田舎の風景を楽しみながら、時を忘れてのんびりとしたひとときを過ごすことができます。 のどかな農村の風景 八塔寺山へのつづらおりの坂道を登っていくと、突然視界が開け、山頂部に茅葺きの農家が点在するのどかな風景が広がります。標高400メートルの高原にある「八塔寺の村」は、かつて仏教が栄えた歴史を持ち、現在では13戸ほどの民家が残っています。ふるさと村の象徴ともいえる茅...»
八塔寺は、岡山県備前市吉永町加賀美にある天台宗の寺院で、山号は照鏡山、本尊は十一面観音です。この寺院は、奈良時代に弓削道鏡が開山し、聖武天皇の勅願を受けたことにより創建されたと伝えられています。かつては山岳仏教の中心地として栄え、現在でもその名残を残しています。 八塔寺の立地と景観 八塔寺はJR山陽本線の吉永駅から八塔寺川沿いに上がったところに位置し、備前、播磨、美作の3か国にまたがる海抜539メートルの山頂にあります。山岳仏教の中心地として名を馳せた八塔寺は、古刹としての歴史的価値を持ち、昔ながらの風景が今でも残っています。 のどかな風景と歴史 八塔寺の周辺には、茅葺き屋根の農家が点...»