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菊池酒造

(きくち しゅぞう)

菊池酒造株式会社は、岡山県倉敷市玉島阿賀崎に所在する酒類製造・販売業者です。代表銘柄は日本酒「燦然」であり、音楽家でもある社長杜氏の菊池東氏が、モーツァルトの音楽の流れる酒蔵で醸造を行うことで知られています。

創業と歴史

菊池酒造株式会社は、1878年(明治11年)に創業しました。かつて千石船が行き交い、繁栄した備中玉島港の問屋街の一角に位置しており、伝統的な酒造りを行っている老舗の造り酒屋です。冬季には伝統的な酒造りが行われ、春から秋にかけては熟成中の酒が詰まったタンクが並ぶ蔵の中を見学することができます。見学後には、蔵元ならではの豊富な品揃えから、大吟醸酒や純米大吟醸酒、梅酒などの試飲を楽しむことができます。

創業当初は「もたえ菊水」という名で日本酒を販売していましたが、大正時代初期に「燦然」と改名されました。これは、「数多い酒の中にあって一段と輝く素晴らしい酒であるように」という願いが込められています。

こだわりの酒造り

原料へのこだわり

菊池酒造では、酒米の最高峰である「山田錦」や岡山県が誇る「雄町」をはじめとする酒造りに適した米を使用しています。また、優れた水質を誇る高梁川の伏流水を使用し、伝統的な備中流の酒造りの技術とモーツァルトの音楽を活用して、品質本位の酒造りに挑んでいます。

モーツァルトの音楽と酒造り

菊池酒造の5代目社長で杜氏でもある菊池東氏はヴァイオリン奏者であり、大学時代には広島大学室内合奏団や広島市民交響楽団でも活動していました。その経験から、酒造りの期間中には蔵内でモーツァルトの楽曲を流しています。音楽から発せられる高周波が酵母に刺激を与え、活力を高めることで、雑味の少ない酒が完成すると言われています。

また、イベントの際には酒蔵を舞台に「酒蔵コンサート」が開催されることがあり、菊池氏自身がヴァイオリンを演奏することもあります。

主な銘柄

日本酒

リキュール

高濃度アルコール

菊池酒造の伝統ある技とこだわり

菊池酒造は、明治11年の創業以来、6代にわたり伝統の技を守り続けています。瀬戸内の温暖な気候と高梁川の豊かな水を活かし、歴史ある製法を用いて伝統の酒造りを行っています。特に、「燦然」はその名の通り、輝くような品質を誇る銘酒として地元のみならず全国的にも評価されています。

受賞歴と評価

菊池酒造の銘酒「燦然」は、全国燗酒コンテストやワイングラスでおいしい日本酒アワードなど、多くの品評会で高い評価を受けており、国内外で多数の賞を受賞しています。特に、「木村式奇跡のお酒」は自然栽培法を用いて作られた日本酒として、フルーティーでまろやかな味わいが特徴で、女性にも好評です。

まとめ

菊池酒造株式会社は、歴史ある酒造りの技術を守りながら、常に新しい挑戦を続けています。高品質な原料を厳選し、伝統と現代の技術を融合させた酒造りは、多くの人々に愛され続けています。倉敷市玉島の風土と文化が息づくこの蔵から生まれる銘酒は、今後もますます輝きを増し、広く親しまれていくことでしょう。

Information

名称
菊池酒造
(きくち しゅぞう)

倉敷

岡山県