大正元年創業の老舗の和菓子屋「菓子処ひらい」の薯蕷饅頭。「子供の純真な心こそ本当の仏の心」…と解釈し、隠れんぼや手毬(てまり)をして子供たちと一緒に遊んだという良寛和尚。そんな優しい良寛和尚の姿になぞらえて、手毬をモチーフに倉敷の土産菓子として作られたのが「良寛てまり」だ。
つくね芋をすりおろし、うるち米を洗ってから乾燥させ粉にした目の細かい薯蕷粉と、こだわりの岡山県産の米粉と練り合わせ、蒸し上げて作った皮の薯蕷饅頭。中に厳選した北海道産の小豆を使用した特製のこし餡と、風味豊かな極軟栗をゆっくりと煮詰めた甘露煮の極軟栗煮を一粒まるごと包みこんでいる。口に運ぶとやさしい口当たりで、かわと餡、栗のバランスもよく、上品な甘さが広がる。第22回全国菓子大博覧会の大臣栄誉賞、第2回岡山県創作みやげ品コンテストで対象を受賞している。